打合せのために波崎の水産工学研究所に行ってきました。久しぶりに試験水槽を見学しました。
長さ130m、幅6mの試験水槽です。手前の架台(通称電車)の下部に模型船をセットして水槽の両側のレールの上を走りその間に船体抵抗などを計測、波の状態などを観測します。
実船をそっくり縮尺した長さ2mほどの模型船を使用します。この模型船を走らせることによって実船の性能を推測するわけです。 かって造船の盛んだった時期には水槽試験のスケジュールは一杯で順番待ちでした。でも最近はこのように閑散として稼働率は低くなっているようです。さらに最近は数値水槽、つまりコンピューターによって水槽試験を再現するようになってきました。 ちなみに水工研にはまっすぐ走らせるこの長水槽のほか角型水槽もありこちらでは各種波も発生させてラジコンの模型を縦横に走らせる波浪中耐航試験なども行っています。
新しい仕事場です。前より若干狭いのですが機材を整理したのでさっぱりしました。この機会にメインのディスプレイを24.1インチのWUXGAにしました。船は横長なのでライン図や一般配置図面なんか書くのは非常に楽です。最近はLamhirhとAicryac(2台のパソコン)もぶちきれたりせずにおとなしく働いてくれています。
最近、仕事で月に数回横浜の造船所に行くのですが、朝8時始業なので船橋の家を朝飯もそこそこ早朝6時に出なくてはなりません。かなりつらいですね。
前の事務所の家主の中央造機さんは東京湾ではかなり有名で技術力のあるエンジン屋さんで、エンジン関係はもちろん遊漁船や業務船、ボートの修理から中古艇の販売なんかもやっています。(オーシャンライフ誌の広告を見てください)。 社長の渡辺修さんはF3000やF850(レーシングボートです)を駆るレーサーでチューニングも自分でやります。
関東近辺のこの業界では中央造機の修さんを知らないやつはモグリだ、といわれるくらいです。
本業でもGMやCAT、VOLVOからヤンマー、コマツ、いすゞとメーカーを問わない守備の広さで、かつ何か緊急事態でもあれば各メーカーから頼りにされています。小型船の設計屋の私としてもいろんなアドバイスももらい頼りになる存在です。まあ、船体に関してはわたしも少しは役に立ったかもしれませんが・・・。 引っ越したといってもすぐそばなんで前とかわらないんですが。
下の写真は船橋港の奥に位置する中央造機の前の船だまりです。前の事務所は目の前がこの船だまりだったわけで小型船の設計事務所としては都合のいいロケーションだったのですが、新しい事務所はひとつ奥まっているので窓から乗り出さないとこの船だまりが見えなくなりました。
引越しは事務手続きもいろいろ。電話や電気、郵便をはじめとして住所変更は大変です。会社としての住所は自宅にしてるので登記上や役所関係がないだけでもいいとしなければ。インターネットも遊びと仕事とでWEBサーバーを3個使っていたのを整理して仕事関係は全てhc-d.comにしました。
来週から日の出事務所が移転します。 といっても今のところの直近、距離にして15mくらいのところですから電話/FAX番号は変わりません。今まではエンジン屋の中央造機さんに居候だったのですが、今回 一応独立したということです。でもそばだから今までどうり船体、機関や中古船や整備等の連携の対応はかわりません。今日から26日まで作業用のパソコンも止まります。(メールは見れます。)
月曜日27日からよろしくお願いします。